COLORS IN FASHION / 服にある色
柄と柄が、青の中で握手した
水玉にチェック、雲柄。別の日には水玉と多色柄。主張の強いアイテムを一着ずつ孤立させず、全部いっしょに着てみた。柄は違うのに、二つのコーデには青という同じ帰り道があった。
QUICK ANSWER
柄×柄は、共通色と柄の大きさを一つずつ決める:上下の柄から共通する青を拾い、全身の大面積へ反復します。水玉は大きく、チェックや細線は細かくするなど柄の大きさに差をつけると、異なる柄が同じ声量でぶつかりません。
- 青
- 水色
- ピンク
- 白

画像クレジット写真・投稿編集:色相中毒者本人。背景の施設・作品・商標等の権利は各権利者に帰属
主張の強いアイテムを一つに絞ると、たしかに簡単だ。でも僕は、強い者同士が一着の中で仲良くなる瞬間が好きだ。水玉、チェック、雲、多色柄。共通の青を見つけると、柄同士が急に会話を始めた。
01 / FEEL
柄の迷路に置いた、青い帰り道
鮮やかな青と空色を大きく反復し、ピンクを細く、白を柄の間隔として置いた4色です。
※写真から選んだ画面用sRGB代表色です(実測値ではありません)。
青#1761A6
僕の一言:二つのコーデで最大面積になり、異なる柄の帰る場所をつくる
写真から読み取った色RGBを表示
23, 97, 166水色#70B8D2
僕の一言:青を明るく言い換え、上下の柄を寒色でつなぐ
写真から読み取った色RGBを表示
112, 184, 210ピンク#D36E8C
僕の一言:青の間へ細い暖色を通し、上半身に焦点を置く
写真から読み取った色RGBを表示
211, 110, 140白#F4EEE5
僕の一言:柄の中に小さな余白を反復し、模様同士を呼吸させる
写真から読み取った色RGBを表示
244, 238, 229本人の体験、日付、画像権利、出典を公開前に確認した記事です。
強いアイテムを、一つに絞らない
水玉ジャケットだけでも十分に目立つ。雲柄パンツも、ピンクのチェックも強い。それでも一緒に着た。目標は静かにすることではなく、全員が違う役で鳴ることだった。
共通の青が、柄の帰る場所になる
水玉の地色は鮮やかな青、パンツは明るい水色。柄は違っても、青の仲間が上下へ大きく広がっている。共通色があると、目は模様の違いを楽しんだあと、同じ寒色へ帰ってこられる。
柄の大きさを、同じにしない
大きな水玉、細かなチェック、余白のある雲柄。柄のスケールと密度が違うから、全身が一枚のノイズにならない。別日の多色柄パンツでも、水玉の単純な丸と、複雑な柄の差が役割を分けた。
明日試すなら
柄シャツと柄パンツを床へ置き、両方にある色を一つ探す。次に柄の大きさが同じなら片方を細かな柄へ替える。最後に無彩色を柄の中の点や線として残す。三属性とPCCSの入口で共通色の位置を確かめると、柄の奥にある配色が見える。
色を減らすより、役を決める
この日の答えは、派手な色を隠すことではなかった。主役、土台、焦点、反復。同じ色数でも役を分けると、目は迷わず全身を歩ける。
僕は色を正しく着たいのではなく、もっと自由に着たい。その自由を支えるために、感覚のあとから色彩学を呼び戻す。
COLOR LAB / CLASSIFY → MEASURE
もう少し色の底へ潜る
主張の強いアイテムを一つに絞ると、たしかに簡単だ。でも僕は、強い者同士が一着の中で仲良くなる瞬間が好きだ。水玉、チェック、雲、多色柄。共通の青を見つけると、柄同士が急に会話を始めた。
主役・土台・アクセント・余韻は、僕がこの日の配色に置いた役割です。色は記事用の代表色として眺めます。
02 / GUESS
この4色、色相の位置は近いと思う?
この4色の色相位置は広く離れています。それでもまとまって見えた理由は、色相の近さだけではありません。下の図で、面積・強さ・配置まで見てみましょう。
03 / HUE
24色相で見る、色相の位置関係
PCCSの24色相を、色の順番と4色の距離で眺めます。近似候補の4色だけが光ります。
PCCS 24色相の番号・略記・色名を全部見る
- 1pR紫みの赤
- 2R赤
- 3yR黄みの赤
- 4rO赤みのだいだい
- 5Oだいだい
- 6yO黄みのだいだい
- 7rY赤みの黄
- 8Y黄
- 9gY緑みの黄
- 10YG黄緑
- 11yG黄みの緑
- 12G緑
- 13bG青みの緑
- 14BG青緑
- 15BG青緑
- 16gB緑みの青
- 17B青
- 18B青
- 19pB紫みの青
- 20V青紫
- 21bP青みの紫
- 22P紫
- 23rP赤みの紫
- 24RP赤紫
- 青 #1761A6 → 18:B / 近似 v18
- 水色 #70B8D2 → 17:B / 近似 b17
- ピンク #D36E8C → 1:pR / 近似 b1
※4色はsRGB代表色からの近似分類。図の色は正式色票の再現ではありません。
PRIMER / ATTRIBUTES
色相・明度・彩度とは?
色を見るときの、3つのものさし。
- 色相何色?
- 明度どれくらい明るい?
- 彩度どれくらい鮮やか?
04 / TONE
PCCS 12トーン|色の気分が住む星図
トーンは、明度と彩度をまとめて捉えた「色の調子」。
星を選ぶと、正式名と調子がここに現れます。
4色は、同じトーンではありません。僕には、この少しずつ違う調子がコーデのリズムに見えました。
05 / HARMONY
この4色に隠れていた、3つの配色技法
- 中差色相配色×1少し離れた色が、リズムをつくる。
- 対照色相配色×1大きく離れた色が、輪郭を立てる。
- 補色色相配色×0向かい合う色が、互いを光らせる。
近い色のつながりと、遠い色のコントラストが同居する。だから4色でも、まとまりと勢いの両方が生まれました。
6組の判定を詳しく見る
青の同一・隣接色相を共通色として反復し、柄の大きさと密度に差をつけた柄×柄の多色配色。。4色全体を単一の技法には断定しません。
青 18:B × 水色 17:B
色相差 1 → 隣接色相
青 × 青青 18:B × ピンク 1:pR
色相差 7 → 中差色相配色
青 × 紫みの赤水色 17:B × ピンク 1:pR
色相差 8 → 対照色相配色
青 × 紫みの赤配色技法の該当・非該当を見る
- ドミナントカラー配色部分的に該当
ジャケットとパンツへ青〜水色を大きく反復し、柄が変わっても共通の色相を保ちます。
- 隣接色相部分的に該当
青と水色の近似候補が隣り合い、上下を寒色でつなぎます。
- 柄のスケール差該当
大きな水玉、細かなチェック、線のある雲柄で柄の大きさと密度を変えています。
色相差の分類は、PCCS 24色相番号上の最短差を使った記事別の監査データです。4色全体が必ず一つの正式技法に一致する、という意味ではありません。赤は小面積のネクタイとして、筆者のスタイリング上のアクセント役割で説明しています。
変換と配色技法の参照:PCCS Color Calc / RIT Munsell Renotation Data / 色彩検定協会 2級出題例
ADVANCED|OKLCH色相角の24分割図と計算値を見る
ADVANCED / OKLCH
OKLCH色相角の24分割図
Palette Junkie独自・OKLCH色相角の24分割図です。PCCSの24色相環ではありません。4色のマーカーは区分へ丸めず、計算したOKLCH色相角の位置に表示しています。
- 青 #1761A6 / 252°
- 水色 #70B8D2 / 223°
- ピンク #D36E8C / 2°
- 白 #F4EEE5 / 78°
セグメントはOKLCH L=0.68 / C=0.14、各中央色相15°刻み、sRGB外はクロマを二分探索で下げて収めています(palette-junkie-oklch-hue-wheel@1.0.0、24区分)。教育用の位置表示であり、PCCS正式色・記事の代表色ではありません。
LEARN / LOOK AGAIN
色相は離れているのに、なぜまとまって見える?
この日の4色は、色相環の中で近くに集まっているわけではありません。青いデニムを広く、緑の帽子を顔まわりに、赤を細いネクタイに置くことで、役割が見えました。
赤は、写真上の小面積と配置から、僕はアクセントとして読みました。これは僕のスタイリング上の解釈で、HEXだけやPCCSの正式技法から自動判定したものではありません。
理由1|面積が同じではない
実測面積ではなく、記事と写真から読む教育用の概念図です。
理由2|色の声量を同じにしない
ここでいう「声量」は、僕が写真とスタイリング上の役割から感じた印象です。青を土台、緑を顔まわり、赤を細い線として、視線の入口をつくりました。
OKLCH L/Cは上級詳細に置き、PCCSの彩度や実物の色とは分けて扱います。
理由3|置く場所が分かれている
- 帽子 — 緑
- デニム — 青
- ネクタイ — 赤
- 髪 — 赤紫
色が別々の場所へ置かれることで視覚的な役割を分けやすくなる、という僕の読みです。
COMPARE / SAME COLORS
色数より、色の役割を見てみよう
A|全部を同じ面積で使った例
4色が同じ声量で競うと、視線の入口が決まりにくくなります。
B|役割に差を付けた例
青を広い土台、緑を主役、赤を小さなアクセント、赤紫を余韻にすると、4色の役割が見えます。
どちらも実際の服装の面積測定ではなく、配色の考え方を比べるための概念図です。detailsを開閉できない環境でも、AとBの説明文で違いを確認できます。
あなたなら、この4色のうち、どの色をいちばん小さく使いますか?
色数を減らすだけでなく、色ごとの役割に差を付ける方法もあります。
ADVANCED|Harmony候補とOKLCH計算を見る
ADVANCED / HARMONY
OKLCH色相距離を観察する
Palette Junkie独自・OKLCH色相距離観察 v1.0。ここで表示する「近い・離れている・反対側に近い」は、OKLCH色相角の差を観察するための独自区分です。PCCSの正式な色相配色分類ではありません。
青 × 水色
近い色相位置
色相差:約28°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × ピンク
大きく離れた色相位置
色相差:約111°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × 白
反対側に近い色相位置
色相差:約173°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照/補色そのものを保証する判定ではない水色 × ピンク
大きく離れた色相位置
色相差:約139°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照水色 × 白
大きく離れた色相位置
色相差:約145°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照ピンク × 白
大きく離れた色相位置
色相差:約76°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照大きく離れた色相位置
candidate水色とピンクのOKLCH色相差は139°。大きく離れた色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:大きく離れた色相位置として読む/作者の主役色/アクセント色として読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割近い色相位置
candidate青と水色のOKLCH色相差は28°。近い色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:近い色相位置として読む/同日の記録として物語を読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割アクセントカラーやドミナントカラーは、面積・配置・素材・本人の意図が揃って初めて検討できます。ここでは候補と不足条件を同時に表示します。
06 / TRY
明日、30秒で自分の服を試すなら
- 主役にする色を一つ決め、全身で最も大きな面積へ置く。
- 二番目の色は場所を離すか、近い色相として反復する。
- 追加する色は襟・ネクタイ・靴など小面積から試す。
- 最後に24色相とトーンで、感じた強さへ名前をつける。
色を減らす前に、色の役割を変えてみよう。
TAKEAWAY
今日、持ち帰る3つのこと
- 色の三属性は、色相・明度・彩度。
- トーンは、明度と彩度を複合して捉えた色の調子。
- 4色でも、面積・強さ・置く場所に差をつけるとまとまりやすい。
正確さと出典
無彩色はW / ltGy / mGy / dkGy / Bkの明度段階、トーンは例:p2のように略記号と色相番号で読みます。今回の4色は記事用sRGB 8-bit / D65代表色で、実物測色値や正式色票そのものではありません。
デジタル色値、PCCS上の分類、写真、実物の色は同じものではないため、ここではそれぞれの由来を分けて表示します。
計算は記事用sRGB 8-bit / D65代表色に対して、palette-junkie-color-science@1.0.0で実行します。内部計算値は小数6桁へ丸め、表示ではXYZを6桁、Lab・LCh・OKLCHを3桁、色相を整数へ丸めます。計算日時(calculatedAt)は記事の更新日を固定値として渡し、ビルド時刻で変動させません。LabはBradford順応でD50へ変換し、OKLCHは相対比較用に使います。
| 色 | XYZ D65 | Lab D50 | LCh D50 | OKLCH |
|---|---|---|---|---|
| 青 | 0.115084, 0.114833, 0.376789 | 39.701, -1.834, -44.131 | 39.701, 44.169, 268° | 0.487, 0.130, 252° |
| 水色 | 0.354512, 0.423761, 0.672715 | 70.783, -18.268, -20.629 | 70.783, 27.555, 228° | 0.745, 0.081, 223° |
| ピンク | 0.371752, 0.268975, 0.280397 | 59.216, 42.899, 2.639 | 59.216, 42.980, 4° | 0.662, 0.130, 2° |
| 白 | 0.820238, 0.860399, 0.863998 | 94.386, 0.944, 5.122 | 94.386, 5.209, 80° | 0.951, 0.014, 78° |
- 色彩検定協会「色彩の基礎LESSON」— 色相・明度・彩度・トーン・PCCSの学習用語
- 日本色彩研究所「PCCSとは」— 24色相とトーンの概念
- CSS Color Module Level 4— 発行主体:W3C / CSS色表現とOKLCHの参照
- Why is the media white point of a display profile always D50?— 発行主体:International Color Consortium(ICC D50) / D50白色点の根拠
- CIE CIEDE2000— 発行主体:CIE / CIEDE2000色差式の根拠
- 公益社団法人色彩検定協会 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 公益社団法人色彩検定協会 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 一般財団法人日本色彩研究所 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
参照日:2026-08-24(各資料のURLは上記リンク)
- #1761A6 — 入力ハッシュ c8df4fc4
- #70B8D2 — 入力ハッシュ b8fae539
- #D36E8C — 入力ハッシュ fe6efdc3
- #F4EEE5 — 入力ハッシュ 42b063a4
ORIGINAL POST
この日の元投稿
KEEP DIVING



