COLORS IN FASHION / 服にある色
夜に溶けず、夜を染める
夜の銅像の前では青が静かに見え、緑のネオンの下では同じ青が電気を帯びた。二つの夜に同じ服を置くと、背景の光で色の見え方が変わる。それでも主役は、ぶれずに青いコートだった。
QUICK ANSWER
青コートを最大面積にして、色を細く反復する:青コートを全身で最も大きな面積に保ちます。緑はシャツ、ピンクはネクタイと靴、シアンはパンツの側線へ細く反復すると、色数を増やしても主役の青がぶれません。
- 青
- 緑
- 青緑
- ピンク

画像クレジット写真・投稿編集:色相中毒者本人。背景の施設・作品・商標等の権利は各権利者に帰属
夜に溶けるより、夜を染めたい。そんな気分で青いロングコートを着た。銅像の金属色の前では静かな青、緑のネオンの下では発光する青。同じ服が二つの顔を見せた。
01 / FEEL
夜を染める、青・緑・シアン・ピンク
青コートを最大面積にし、緑のシャツ、シアンの側線、ピンクのネクタイと靴を細く反復した代表パレットです。
※写真から選んだ画面用sRGB代表色です(実測値ではありません)。
青#233F95
僕の一言:全身で最大の面積を持ち、二つの夜を一つの記事へつなぐ
写真から読み取った色RGBを表示
35, 63, 149緑#36A855
僕の一言:コートの間から細く現れ、夜のネオンと響き合う
写真から読み取った色RGBを表示
54, 168, 85青緑#1594B8
僕の一言:青の近くで明るく走り、縦の動きをつくる
写真から読み取った色RGBを表示
21, 148, 184ピンク#D58B9B
僕の一言:寒色の中へ小さな温度を置き、顔と足元を結ぶ
写真から読み取った色RGBを表示
213, 139, 155本人の体験、日付、画像権利、出典を公開前に確認した記事です。
同じ青が、二つの夜で別の顔になった
銅像の前では、青いコートが静かだった。別の日に緑のネオンへ近づくと、同じ青が急に電気を帯びた。素材も服も同じなのに、周囲の光が色の表情を塗り替える。その違いを二枚並べて残した。
主役の青は、面積で守る
緑、シアン、ピンク、ベージュ。色は多い。でも青いコートが全身で最も大きいから、視線の帰る場所は迷わない。多色コーデで大切なのは、全員を同じ声量にしないことだ。
細い反復が、夜を縫い合わせる
シアンはパンツの側線、ピンクはネクタイと靴、緑はシャツとネオン。小さな色が離れた場所でもう一度現れると、視線が全身を歩く。色を一か所へ集めず、細く散らすことでリズムが生まれた。
明日試すなら
青いコートの中へ緑のシャツを入れ、ピンクはネクタイか靴のどちらかから始める。夜に撮ったら昼の写真と比べ、変わったのが服か光かを分けて考える。三属性とPCCSの入口では、色相と明度・彩度を別々に確かめられる。
色を減らすより、役を決める
この日の答えは、派手な色を隠すことではなかった。主役、土台、焦点、反復。同じ色数でも役を分けると、目は迷わず全身を歩ける。
僕は色を正しく着たいのではなく、もっと自由に着たい。その自由を支えるために、感覚のあとから色彩学を呼び戻す。
COLOR LAB / CLASSIFY → MEASURE
もう少し色の底へ潜る
夜に溶けるより、夜を染めたい。そんな気分で青いロングコートを着た。銅像の金属色の前では静かな青、緑のネオンの下では発光する青。同じ服が二つの顔を見せた。
主役・土台・アクセント・余韻は、僕がこの日の配色に置いた役割です。色は記事用の代表色として眺めます。
02 / GUESS
この4色、色相の位置は近いと思う?
この4色の色相位置は広く離れています。それでもまとまって見えた理由は、色相の近さだけではありません。下の図で、面積・強さ・配置まで見てみましょう。
03 / HUE
24色相で見る、色相の位置関係
PCCSの24色相を、色の順番と4色の距離で眺めます。近似候補の4色だけが光ります。
PCCS 24色相の番号・略記・色名を全部見る
- 1pR紫みの赤
- 2R赤
- 3yR黄みの赤
- 4rO赤みのだいだい
- 5Oだいだい
- 6yO黄みのだいだい
- 7rY赤みの黄
- 8Y黄
- 9gY緑みの黄
- 10YG黄緑
- 11yG黄みの緑
- 12G緑
- 13bG青みの緑
- 14BG青緑
- 15BG青緑
- 16gB緑みの青
- 17B青
- 18B青
- 19pB紫みの青
- 20V青紫
- 21bP青みの紫
- 22P紫
- 23rP赤みの紫
- 24RP赤紫
- 青 #233F95 → 19:pB / 近似 dp19
- 緑 #36A855 → 12:G / 近似 b12
- 青緑 #1594B8 → 16:gB / 近似 s16
- ピンク #D58B9B → 1:pR / 近似 lt1
※4色はsRGB代表色からの近似分類。図の色は正式色票の再現ではありません。
PRIMER / ATTRIBUTES
色相・明度・彩度とは?
色を見るときの、3つのものさし。
- 色相何色?
- 明度どれくらい明るい?
- 彩度どれくらい鮮やか?
04 / TONE
PCCS 12トーン|色の気分が住む星図
トーンは、明度と彩度をまとめて捉えた「色の調子」。
星を選ぶと、正式名と調子がここに現れます。
4色は、同じトーンではありません。僕には、この少しずつ違う調子がコーデのリズムに見えました。
05 / HARMONY
この4色に隠れていた、3つの配色技法
- 中差色相配色×3少し離れた色が、リズムをつくる。
- 対照色相配色×1大きく離れた色が、輪郭を立てる。
- 補色色相配色×1向かい合う色が、互いを光らせる。
近い色のつながりと、遠い色のコントラストが同居する。だから4色でも、まとまりと勢いの両方が生まれました。
6組の判定を詳しく見る
青〜青緑の類似色相を縦に反復し、緑とピンクを小面積で散らしたドミナントカラー寄りの配色。。4色全体を単一の技法には断定しません。
青 19:pB × 緑 12:G
色相差 7 → 中差色相配色
紫みの青 × 緑青 19:pB × 青緑 16:gB
色相差 3 → 類似色相
紫みの青 × 緑みの青青 19:pB × ピンク 1:pR
色相差 6 → 中差色相配色
紫みの青 × 紫みの赤緑 12:G × 青緑 16:gB
色相差 4 → 中差色相配色
緑 × 緑みの青緑 12:G × ピンク 1:pR
色相差 11 → 補色色相配色
緑 × 紫みの赤青緑 16:gB × ピンク 1:pR
色相差 9 → 対照色相配色
緑みの青 × 紫みの赤配色技法の該当・非該当を見る
- ドミナントカラー配色部分的に該当
青いコートを最大面積とし、青緑の側線で近い色相を反復しています。
- 類似色相配色部分的に該当
青と青緑が近い色相域で縦につながります。
- アクセントカラー部分的に該当
ピンクはネクタイと靴の小面積で、寒色の中に温度を足します。
色相差の分類は、PCCS 24色相番号上の最短差を使った記事別の監査データです。4色全体が必ず一つの正式技法に一致する、という意味ではありません。赤は小面積のネクタイとして、筆者のスタイリング上のアクセント役割で説明しています。
変換と配色技法の参照:PCCS Color Calc / RIT Munsell Renotation Data / 色彩検定協会 2級出題例
ADVANCED|OKLCH色相角の24分割図と計算値を見る
ADVANCED / OKLCH
OKLCH色相角の24分割図
Palette Junkie独自・OKLCH色相角の24分割図です。PCCSの24色相環ではありません。4色のマーカーは区分へ丸めず、計算したOKLCH色相角の位置に表示しています。
- 青 #233F95 / 266°
- 緑 #36A855 / 149°
- 青緑 #1594B8 / 224°
- ピンク #D58B9B / 6°
セグメントはOKLCH L=0.68 / C=0.14、各中央色相15°刻み、sRGB外はクロマを二分探索で下げて収めています(palette-junkie-oklch-hue-wheel@1.0.0、24区分)。教育用の位置表示であり、PCCS正式色・記事の代表色ではありません。
LEARN / LOOK AGAIN
色相は離れているのに、なぜまとまって見える?
この日の4色は、色相環の中で近くに集まっているわけではありません。青いデニムを広く、緑の帽子を顔まわりに、赤を細いネクタイに置くことで、役割が見えました。
赤は、写真上の小面積と配置から、僕はアクセントとして読みました。これは僕のスタイリング上の解釈で、HEXだけやPCCSの正式技法から自動判定したものではありません。
理由1|面積が同じではない
実測面積ではなく、記事と写真から読む教育用の概念図です。
理由2|色の声量を同じにしない
ここでいう「声量」は、僕が写真とスタイリング上の役割から感じた印象です。青を土台、緑を顔まわり、赤を細い線として、視線の入口をつくりました。
OKLCH L/Cは上級詳細に置き、PCCSの彩度や実物の色とは分けて扱います。
理由3|置く場所が分かれている
- 帽子 — 緑
- デニム — 青
- ネクタイ — 赤
- 髪 — 赤紫
色が別々の場所へ置かれることで視覚的な役割を分けやすくなる、という僕の読みです。
COMPARE / SAME COLORS
色数より、色の役割を見てみよう
A|全部を同じ面積で使った例
4色が同じ声量で競うと、視線の入口が決まりにくくなります。
B|役割に差を付けた例
青を広い土台、緑を主役、赤を小さなアクセント、赤紫を余韻にすると、4色の役割が見えます。
どちらも実際の服装の面積測定ではなく、配色の考え方を比べるための概念図です。detailsを開閉できない環境でも、AとBの説明文で違いを確認できます。
あなたなら、この4色のうち、どの色をいちばん小さく使いますか?
色数を減らすだけでなく、色ごとの役割に差を付ける方法もあります。
ADVANCED|Harmony候補とOKLCH計算を見る
ADVANCED / HARMONY
OKLCH色相距離を観察する
Palette Junkie独自・OKLCH色相距離観察 v1.0。ここで表示する「近い・離れている・反対側に近い」は、OKLCH色相角の差を観察するための独自区分です。PCCSの正式な色相配色分類ではありません。
青 × 緑
大きく離れた色相位置
色相差:約117°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × 青緑
近い色相位置
色相差:約42°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × ピンク
大きく離れた色相位置
色相差:約99°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照緑 × 青緑
大きく離れた色相位置
色相差:約75°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照緑 × ピンク
大きく離れた色相位置
色相差:約143°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照青緑 × ピンク
大きく離れた色相位置
色相差:約142°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照大きく離れた色相位置
candidate緑とピンクのOKLCH色相差は143°。大きく離れた色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:大きく離れた色相位置として読む/作者の主役色/アクセント色として読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割近い色相位置
candidate青と青緑のOKLCH色相差は42°。近い色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:近い色相位置として読む/同日の記録として物語を読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割アクセントカラーやドミナントカラーは、面積・配置・素材・本人の意図が揃って初めて検討できます。ここでは候補と不足条件を同時に表示します。
06 / TRY
明日、30秒で自分の服を試すなら
- 主役にする色を一つ決め、全身で最も大きな面積へ置く。
- 二番目の色は場所を離すか、近い色相として反復する。
- 追加する色は襟・ネクタイ・靴など小面積から試す。
- 最後に24色相とトーンで、感じた強さへ名前をつける。
色を減らす前に、色の役割を変えてみよう。
TAKEAWAY
今日、持ち帰る3つのこと
- 色の三属性は、色相・明度・彩度。
- トーンは、明度と彩度を複合して捉えた色の調子。
- 4色でも、面積・強さ・置く場所に差をつけるとまとまりやすい。
正確さと出典
無彩色はW / ltGy / mGy / dkGy / Bkの明度段階、トーンは例:p2のように略記号と色相番号で読みます。今回の4色は記事用sRGB 8-bit / D65代表色で、実物測色値や正式色票そのものではありません。
デジタル色値、PCCS上の分類、写真、実物の色は同じものではないため、ここではそれぞれの由来を分けて表示します。
計算は記事用sRGB 8-bit / D65代表色に対して、palette-junkie-color-science@1.0.0で実行します。内部計算値は小数6桁へ丸め、表示ではXYZを6桁、Lab・LCh・OKLCHを3桁、色相を整数へ丸めます。計算日時(calculatedAt)は記事の更新日を固定値として渡し、ビルド時刻で変動させません。LabはBradford順応でD50へ変換し、OKLCHは相対比較用に使います。
| 色 | XYZ D65 | Lab D50 | LCh D50 | OKLCH |
|---|---|---|---|---|
| 青 | 0.078936, 0.060814, 0.291858 | 28.796, 14.968, -51.427 | 28.796, 53.561, 286° | 0.401, 0.145, 266° |
| 緑 | 0.171624, 0.294436, 0.133713 | 61.170, -46.941, 32.967 | 61.170, 57.361, 145° | 0.648, 0.158, 149° |
| 青緑 | 0.195472, 0.247974, 0.490942 | 56.389, -23.180, -28.431 | 56.389, 36.683, 231° | 0.620, 0.112, 224° |
| ピンク | 0.425907, 0.349807, 0.355127 | 65.982, 30.540, 3.801 | 65.982, 30.776, 7° | 0.716, 0.092, 6° |
- 色彩検定協会「色彩の基礎LESSON」— 色相・明度・彩度・トーン・PCCSの学習用語
- 日本色彩研究所「PCCSとは」— 24色相とトーンの概念
- CSS Color Module Level 4— 発行主体:W3C / CSS色表現とOKLCHの参照
- Why is the media white point of a display profile always D50?— 発行主体:International Color Consortium(ICC D50) / D50白色点の根拠
- CIE CIEDE2000— 発行主体:CIE / CIEDE2000色差式の根拠
- 公益社団法人色彩検定協会 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 公益社団法人色彩検定協会 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 一般財団法人日本色彩研究所 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
参照日:2026-08-24(各資料のURLは上記リンク)
- #233F95 — 入力ハッシュ 3e2b7c12
- #36A855 — 入力ハッシュ 35633d94
- #1594B8 — 入力ハッシュ 936fd40b
- #D58B9B — 入力ハッシュ 3f894020
ORIGINAL POST
この日の元投稿
KEEP DIVING



