COLORS IN FASHION / 服にある色
緑が主役の日、麻呂とシンクロした
みなとみらいで、個性の塊みたいなパジャ麻呂と目が合った。僕の服も今日は緑が主役。黄緑の靴から緑のシャツ、青緑のネクタイ、青いストライプへ。色相を一歩ずつ青へ渡していくと、カラフルなのに一本の流れが見えてきた。
QUICK ANSWER
緑を、青まで歩かせる:黄緑→緑→青緑→青の順に色相をつなぎます。近い色を隣り合わせに置き、白いストライプで間隔をつくると、緑を主役にしたまま多色の服を軽やかに見せられます。
- 黄緑
- 緑
- 青緑
- ストライプブルー

画像クレジット写真:色相中毒者本人(TikTok掲載写真)。パジャ麻呂等の権利は各権利者に帰属
横浜ワールドポーターズで、光る麻呂と目が合った。帽子も服もポーズも、全部が個性的。思わず同じ角度で指を差したら、僕まで広告の中へ迷い込んだようだった。しかも、この日の僕は緑のシャツに青緑のネクタイ。麻呂に負けず、色の準備だけはできていた。
01 / FEEL
緑から青へ、4段の通路
靴と帽子の黄緑から始まり、シャツの緑、ネクタイの青緑、ジャケットの青へ。服の中にできた色相の流れを4色で読みます。
※写真の見えから選んだ近似色。正式色票ではありません。
黄緑#748B34
僕の一言:足元と帽子で、配色を最初に跳ねさせる
写真から読み取った色RGBを表示
116, 139, 52緑#2F7A2A
僕の一言:顔の近くで大きく広がる、この日の主役
写真から読み取った色RGBを表示
47, 122, 42青緑#234A4C
僕の一言:緑から青へ、視線を渡す一本の橋
写真から読み取った色RGBを表示
35, 74, 76ストライプブルー#3A5268
僕の一言:白い縞と組み、鮮やかな緑を囲う静かな額縁
写真から読み取った色RGBを表示
58, 82, 104横浜ワールドポーターズで、麻呂に呼び止められた。
金色の装束。尖った帽子。迷いのない指差しポーズ。
個性的な服も、個性的なメイクも、個性的な帽子も、全部が完璧だった。気づけば僕も同じ角度で指を差し、パネルの中と外で完全にシンクロしていた。
そして写真を見返して、もう一つ気づいた。
この日の僕は、緑を一色で着ていなかった。
今日の王様は、緑
シャツの緑が、顔のすぐ下で大きく光る。
その上下には、少しずつ違う仲間がいた。
- 靴と帽子の一部は、黄色へ寄った黄緑
- シャツは、この日の王様になる緑
- ネクタイは、青へ片足を入れた青緑
- ジャケットの縞は、さらに先にいる青
「緑コーデ」と一言で呼べる。でも、よく見ると緑はじっとしていない。
黄緑から青まで、服の中を歩いていた。
9→12→15→17。色相が青へ歩く
4色をPCCSの24色相へ置くと、画面用近似候補は 9:gY → 12:G → 15:BG → 17:B。
黄緑から緑、青緑、青へ。番号が一方向へ進んでいく。
隣り合う組の色相差は2〜3。ここは類似色相配色の関係になる。さらに4色全体を順番に見ると、色相を段階的に移すグラデーション配色として読める。
色相差2〜3と、その先の中差・対照・補色との違いは、類似色相配色のTheoryで図から追える。
一気に反対側の色へ飛ばず、近くの色へバトンを渡す。だからカラフルなのに、一本の道が見える。
配色技法は、ひとつだけじゃない
今回の主役は、類似色相を連ねた色相グラデーション。
ただし、4色すべての関係が同じ名前になるわけではない。
- 黄緑と緑、緑と青緑、青緑と青は類似色相配色
- 離れた組には中差色相配色と対照色相配色も現れる
- 帽子の紫や橙は、小面積で目を引くアクセントカラー
- 白い縞は青を細かく分け、明度差で休符を入れる
色相は9〜17へ広がるので、今回はドミナントカラー配色ではない。トーンもダル、ディープ、ダーク、ダークグレイッシュに分かれるため、ドミナントトーン配色でもない。
名前を無理に一つへ押し込めず、どの色同士に、どんな関係があるかを見る。
それだけで配色の地図は、ずっと正確になる。
白いストライプは、色の休符
もしジャケットが青一色だったら、緑のシャツと青緑のネクタイは、もう少し重く見えたかもしれない。
ここで効いているのが、青の間を走る白。
白は有彩色ではないから、24色相環のどこにもいない。でも高明度の細い線として、暗めの青を何度も切り分ける。色を消すのではなく、色と色の間に呼吸をつくる。
僕にはこの縞が、緑の暴走を楽しげに整える楽譜のように見えた。
帽子は、小さな異世界への入口
黄緑、紫、橙、青。帽子だけを見れば、かなりにぎやかだ。
それでも全身から浮きすぎないのは、帽子の黄緑が靴と、青がジャケットと呼応しているから。離れた場所で同じ色がもう一度現れると、視線は点ではなく線になる。
紫や橙は面積を小さく残す。全色を主役にせず、驚きだけを帽子へ閉じ込める。
シュールな麻呂と心が通じ合った日には、このくらいの異世界感がちょうどよかった。
明日の服で、一色を歩かせてみる
まず、好きな一色を選ぶ。
緑なら、その隣に黄緑か青緑を置く。さらに先へ進みたい日は青までつなぐ。全部を同じ面積にせず、一色を大きく、残りを小物や柄へ分ける。
新しい一式を買う必要はない。手持ちの服を色相の順に並べ直すだけで、昨日まで別々だった色の間に道ができる。
明日、街で「緑」を見つけたら、その隣にいる色まで探してみてほしい。
色は、一色で終わらせないほうが面白い。
COLOR LAB / CLASSIFY → MEASURE
もう少し色の底へ潜る
黄緑の靴、緑のシャツ、青緑のネクタイ、青い縞。緑を一色で止めず、青まで歩かせた。
主役・土台・アクセント・余韻は、僕がこの日の配色に置いた役割です。色は記事用の代表色として眺めます。
02 / GUESS
この4色、色相の位置は近いと思う?
この4色の色相位置は広く離れています。それでもまとまって見えた理由は、色相の近さだけではありません。下の図で、面積・強さ・配置まで見てみましょう。
03 / HUE
24色相で見る、色相の位置関係
PCCSの24色相を、色の順番と4色の距離で眺めます。近似候補の4色だけが光ります。
PCCS 24色相の番号・略記・色名を全部見る
- 1pR紫みの赤
- 2R赤
- 3yR黄みの赤
- 4rO赤みのだいだい
- 5Oだいだい
- 6yO黄みのだいだい
- 7rY赤みの黄
- 8Y黄
- 9gY緑みの黄
- 10YG黄緑
- 11yG黄みの緑
- 12G緑
- 13bG青みの緑
- 14BG青緑
- 15BG青緑
- 16gB緑みの青
- 17B青
- 18B青
- 19pB紫みの青
- 20V青紫
- 21bP青みの紫
- 22P紫
- 23rP赤みの紫
- 24RP赤紫
- 黄緑 #748B34 → 9:gY / 近似 d9
- 緑 #2F7A2A → 12:G / 近似 dp12
- 青緑 #234A4C → 15:BG / 近似 dk15
- ストライプブルー #3A5268 → 17:B / 近似 dkg17
※4色はsRGB代表色からの近似分類。図の色は正式色票の再現ではありません。
PRIMER / ATTRIBUTES
色相・明度・彩度とは?
色を見るときの、3つのものさし。
- 色相何色?
- 明度どれくらい明るい?
- 彩度どれくらい鮮やか?
04 / TONE
PCCS 12トーン|色の気分が住む星図
トーンは、明度と彩度をまとめて捉えた「色の調子」。
星を選ぶと、正式名と調子がここに現れます。
4色は、同じトーンではありません。僕には、この少しずつ違う調子がコーデのリズムに見えました。
05 / HARMONY
この4色に隠れていた、3つの配色技法
- 中差色相配色×2少し離れた色が、リズムをつくる。
- 対照色相配色×1大きく離れた色が、輪郭を立てる。
- 補色色相配色×0向かい合う色が、互いを光らせる。
近い色のつながりと、遠い色のコントラストが同居する。だから4色でも、まとまりと勢いの両方が生まれました。
6組の判定を詳しく見る
黄緑から青まで類似色相を段階的につなぎ、白い縞と小面積の多色を重ねた色相グラデーション。4色全体を単一の技法には断定しません。
黄緑 9:gY × 緑 12:G
色相差 3 → 類似色相
グリーニッシュイエロー/緑みの黄 × グリーン/緑黄緑 9:gY × 青緑 15:BG
色相差 6 → 中差色相配色
グリーニッシュイエロー/緑みの黄 × ブルーグリーン/青緑黄緑 9:gY × ストライプブルー 17:B
色相差 8 → 対照色相配色
グリーニッシュイエロー/緑みの黄 × ブルー/青緑 12:G × 青緑 15:BG
色相差 3 → 類似色相
グリーン/緑 × ブルーグリーン/青緑緑 12:G × ストライプブルー 17:B
色相差 5 → 中差色相配色
グリーン/緑 × ブルー/青青緑 15:BG × ストライプブルー 17:B
色相差 2 → 類似色相
ブルーグリーン/青緑 × ブルー/青配色技法の該当・非該当を見る
- 類似色相配色複数ペアで該当
黄緑と緑、緑と青緑、青緑と青は、近似候補で色相差2〜3です。
- 色相のグラデーション該当
近似色相番号が9→12→15→17と、黄緑から青へ段階的に移ります。
- 中差・対照色相配色複数ペアで該当
離れた色同士では色相差5〜8となり、中差と対照の関係も含みます。
- アクセントカラー部分的に該当
帽子の紫や橙が、小面積の強い色として視線を集めます。
- セパレーション部分的に該当
ジャケットの白い縞が青を細かく分け、緑との間に高明度の間隔をつくります。
- ドミナントカラー配色非該当
近似色相は9〜17へ広がり、同一・類似色相だけには収まりません。
- ドミナントトーン配色非該当
近似トーンはd・dp・dk・dkgに分かれています。
色相差の分類は、PCCS 24色相番号上の最短差を使った記事別の監査データです。4色全体が必ず一つの正式技法に一致する、という意味ではありません。赤は小面積のネクタイとして、筆者のスタイリング上のアクセント役割で説明しています。
変換と配色技法の参照:PCCS Color Calc / RIT Munsell Renotation Data / 色彩検定協会 2級出題例
ADVANCED|OKLCH色相角の24分割図と計算値を見る
ADVANCED / OKLCH
OKLCH色相角の24分割図
Palette Junkie独自・OKLCH色相角の24分割図です。PCCSの24色相環ではありません。4色のマーカーは区分へ丸めず、計算したOKLCH色相角の位置に表示しています。
- 黄緑 #748B34 / 122°
- 緑 #2F7A2A / 142°
- 青緑 #234A4C / 200°
- ストライプブルー #3A5268 / 247°
セグメントはOKLCH L=0.68 / C=0.14、各中央色相15°刻み、sRGB外はクロマを二分探索で下げて収めています(palette-junkie-oklch-hue-wheel@1.0.0、24区分)。教育用の位置表示であり、PCCS正式色・記事の代表色ではありません。
LEARN / LOOK AGAIN
色相は離れているのに、なぜまとまって見える?
この日の4色は、色相環の中で近くに集まっているわけではありません。青いデニムを広く、緑の帽子を顔まわりに、赤を細いネクタイに置くことで、役割が見えました。
赤は、写真上の小面積と配置から、僕はアクセントとして読みました。これは僕のスタイリング上の解釈で、HEXだけやPCCSの正式技法から自動判定したものではありません。
理由1|面積が同じではない
実測面積ではなく、記事と写真から読む教育用の概念図です。
理由2|色の声量を同じにしない
ここでいう「声量」は、僕が写真とスタイリング上の役割から感じた印象です。青を土台、緑を顔まわり、赤を細い線として、視線の入口をつくりました。
OKLCH L/Cは上級詳細に置き、PCCSの彩度や実物の色とは分けて扱います。
理由3|置く場所が分かれている
- 帽子 — 緑
- デニム — 青
- ネクタイ — 赤
- 髪 — 赤紫
色が別々の場所へ置かれることで視覚的な役割を分けやすくなる、という僕の読みです。
COMPARE / SAME COLORS
色数より、色の役割を見てみよう
A|全部を同じ面積で使った例
4色が同じ声量で競うと、視線の入口が決まりにくくなります。
B|役割に差を付けた例
青を広い土台、緑を主役、赤を小さなアクセント、赤紫を余韻にすると、4色の役割が見えます。
どちらも実際の服装の面積測定ではなく、配色の考え方を比べるための概念図です。detailsを開閉できない環境でも、AとBの説明文で違いを確認できます。
あなたなら、この4色のうち、どの色をいちばん小さく使いますか?
色数を減らすだけでなく、色ごとの役割に差を付ける方法もあります。
ADVANCED|Harmony候補とOKLCH計算を見る
ADVANCED / HARMONY
OKLCH色相距離を観察する
Palette Junkie独自・OKLCH色相距離観察 v1.0。ここで表示する「近い・離れている・反対側に近い」は、OKLCH色相角の差を観察するための独自区分です。PCCSの正式な色相配色分類ではありません。
黄緑 × 緑
近い色相位置
色相差:約20°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照黄緑 × 青緑
大きく離れた色相位置
色相差:約77°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照黄緑 × ストライプブルー
大きく離れた色相位置
色相差:約124°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照緑 × 青緑
少し離れた色相位置
色相差:約58°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照緑 × ストライプブルー
大きく離れた色相位置
色相差:約104°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照青緑 × ストライプブルー
少し離れた色相位置
色相差:約47°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照大きく離れた色相位置
candidate黄緑とストライプブルーのOKLCH色相差は124°。大きく離れた色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:大きく離れた色相位置として読む/作者の主役色/アクセント色として読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割近い色相位置
candidate黄緑と緑のOKLCH色相差は20°。近い色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:近い色相位置として読む/同日の記録として物語を読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割アクセントカラーやドミナントカラーは、面積・配置・素材・本人の意図が揃って初めて検討できます。ここでは候補と不足条件を同時に表示します。
06 / TRY
明日、30秒で自分の服を試すなら
- 好きな一色を主役に決め、その両隣にある色相を手持ちの服から探す。
- 近い色相を、靴・シャツ・ネクタイ・上着へ少しずつ移していく。
- 白や淡い色の柄で明度差を入れ、強い色の間に呼吸をつくる。
- 最後に小面積のアクセントを一つだけ加え、視線の終点をつくる。
色を減らす前に、色の役割を変えてみよう。
TAKEAWAY
今日、持ち帰る3つのこと
- 色の三属性は、色相・明度・彩度。
- トーンは、明度と彩度を複合して捉えた色の調子。
- 4色でも、面積・強さ・置く場所に差をつけるとまとまりやすい。
正確さと出典
無彩色はW / ltGy / mGy / dkGy / Bkの明度段階、トーンは例:p2のように略記号と色相番号で読みます。今回の4色は記事用sRGB 8-bit / D65代表色で、実物測色値や正式色票そのものではありません。
デジタル色値、PCCS上の分類、写真、実物の色は同じものではないため、ここではそれぞれの由来を分けて表示します。
計算は記事用sRGB 8-bit / D65代表色に対して、palette-junkie-color-science@1.0.0で実行します。内部計算値は小数6桁へ丸め、表示ではXYZを6桁、Lab・LCh・OKLCHを3桁、色相を整数へ丸めます。計算日時(calculatedAt)は記事の更新日を固定値として渡し、ビルド時刻で変動させません。LabはBradford順応でD50へ変換し、OKLCHは相対比較用に使います。
| 色 | XYZ D65 | Lab D50 | LCh D50 | OKLCH |
|---|---|---|---|---|
| 黄緑 | 0.170551, 0.224261, 0.066783 | 54.661, -18.553, 42.227 | 54.661, 46.123, 114° | 0.600, 0.116, 122° |
| 緑 | 0.085493, 0.146898, 0.045749 | 45.255, -36.676, 35.317 | 45.255, 50.916, 136° | 0.514, 0.137, 142° |
| 青緑 | 0.044459, 0.057763, 0.077167 | 28.698, -13.936, -5.708 | 28.698, 15.060, 202° | 0.382, 0.044, 200° |
| ストライプブルー | 0.072601, 0.079332, 0.142427 | 33.625, -4.578, -15.872 | 33.625, 16.519, 254° | 0.428, 0.047, 247° |
- 色彩検定協会「色彩の基礎LESSON」— 色相・明度・彩度・トーン・PCCSの学習用語
- 日本色彩研究所「PCCSとは」— 24色相とトーンの概念
- CSS Color Module Level 4— 発行主体:W3C / CSS色表現とOKLCHの参照
- Why is the media white point of a display profile always D50?— 発行主体:International Color Consortium(ICC D50) / D50白色点の根拠
- CIE CIEDE2000— 発行主体:CIE / CIEDE2000色差式の根拠
- 色彩検定協会「色彩の基礎LESSON」 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 色彩検定協会「3級出題例」 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 日本色彩研究所「PCCSとは」 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
参照日:2026-08-24(各資料のURLは上記リンク)
- #748B34 — 入力ハッシュ 140f38b4
- #2F7A2A — 入力ハッシュ 9fd03cbb
- #234A4C — 入力ハッシュ ab44b7c3
- #3A5268 — 入力ハッシュ d3ad7827
ORIGINAL POST
この日の元投稿
KEEP DIVING



