COLORS IN FASHION / 服にある色
小学生の記憶が、赤と青で帰ってきた
TikTokで久しぶりにハッピーツリーフレンズを見て、小学生の頃にスプレンディドが好きだった記憶が一気に戻ってきた。青いシャツ、赤いパンツ、深い赤のネクタイ、暗い青緑のバッグ。懐かしいキャラクターの色を、今日は服の上で真正面からぶつけてみる。
QUICK ANSWER
赤と青を、真正面からぶつける:鮮やかな青を上半身、鮮やかな赤を下半身へ大きく分けます。深い赤のネクタイで赤を顔まわりへ反復し、暗い青緑のバッグで全体を沈めると、強い二色が騒がしいまま一本のコーデになります。
- 青
- 赤
- 赤紫
- 青緑

画像クレジット写真・投稿編集:色相中毒者本人(TikTok掲載画像)。Happy Tree Friends、Splendid等の権利は各権利者に帰属
忘れていた色の記憶は、突然タイムラインから帰ってくる。小学生の僕が好きだったのは、青いヒーローに赤いマスクのスプレンディド。久しぶりに見た瞬間、その二色を服で再生したくなった。懐かしさに着替えたら、川崎の通路が一日だけアニメの舞台になった。
01 / FEEL
記憶から取り出した、赤と青の衝突
シャツの明るい青、パンツの鮮やかな赤、ネクタイの深い赤、バッグの暗い青緑。二つの色相族を、明度と彩度の違いまで含めて読みます。
※写真上の見えから選んだ近似色です。
青#2F9FC8
僕の一言:上半身を大きく満たし、記憶のヒーローを呼び戻す
写真から読み取った色RGBを表示
47, 159, 200赤#C8202F
僕の一言:青へ真正面から応え、足元まで視線を引っぱる
写真から読み取った色RGBを表示
200, 32, 47赤紫#7C2342
僕の一言:パンツの赤を顔の近くでもう一度鳴らす
写真から読み取った色RGBを表示
124, 35, 66青緑#18434B
僕の一言:鮮やかな二色の中央へ、暗い重りを置く
写真から読み取った色RGBを表示
24, 67, 75忘れていた色の記憶は、突然タイムラインから帰ってくる。
小学生の頃に流行っていた『Happy Tree Friends』。久しぶりにTikTokで見かけた瞬間、僕はスプレンディド推しだったことを思い出した。
青いヒーローに、赤いマスク。
かわいい。カラフル。そして、ちょっと狂っている。
「この赤と青を、そのまま着たい。」
そう思った日のコーデが、今回の一枚だ。
上半身は青、下半身は赤
明るい青のシャツを、上半身いっぱいに広げる。
その下へ、鮮やかな赤のパンツを置く。
二色を細かく混ぜず、身体の上下で大きく分けた。だから派手なのに、どこを見ればいいか迷わない。
強い色を着るとき、必ずしも色を弱める必要はない。
面積の居場所を決めれば、強いままで整理できる。
赤と青は、いつでも補色ではない
今回の画面用近似候補は、パンツが 2:R、シャツが 16:gB。
PCCS24色相での色相差は10。主関係は対照色相配色になる。
反対側に近い、かなり強い色相差。ただし補色色相配色は色相差11〜12なので、「赤と青だから補色」と一括りにはしない。
色相環へ置いてみると、強さの正体が見えてくる。
青が叫び、赤が叫び返す。
僕には、このくらい騒がしいほうがスプレンディドの記憶に似合って見えた。
四色には、四つの関係がある
今回の色は、ただ赤と青を一組にしただけではない。
- シャツの16:gBとパンツの2:Rは、色相差10の対照色相配色
- パンツの2:Rとバッグの15:BGは、色相差11の補色色相配色
- パンツの2:Rとネクタイの1:pRは、色相差1の隣接色相配色
- シャツの16:gBとバッグの15:BGは、色相差1の隣接色相配色
離れた色で衝突をつくり、近い色で仲間をつくる。
一つのコーデの中に、戦う関係と助ける関係が同居している。
ネクタイは、赤を顔まで連れ戻す
赤いパンツだけでは、視線が下半身へ落ちたままになる。
そこでネクタイにも、紫みを含んだ深い赤を置いた。
パンツの鮮やかな赤と、ネクタイの深い赤。色相は近いまま、明度と彩度を変える。赤が足元から胸元へ戻り、視線が上下を往復する。
同じ色を離れた場所でもう一度鳴らす。
それだけで二つの大きな色面が、別々の服ではなく一つのリズムになる。
バッグは、暗い青緑の重力
シャツもパンツも高彩度。ここへさらに明るい色を足すと、全身が空へ飛んでいきそうになる。
中央に置いたのは、暗い青緑のバッグ。
シャツとは類似色相でつながり、赤とは補色色相の候補になる。けれど明度が低く、面積も小さいため、もう一人の主役にはならない。
鮮やかさを消さず、中央へ重力だけを置く。
黒い靴と暗いバッグが、赤と青の暴走を地面へつないでいる。
同じトーンではないから、立体になる
シャツはブライト、パンツはビビッド、ネクタイはディープ、バッグはダークの近似候補。
四色は、同じトーンではない。
だから今回はドミナントトーン配色ではない。
明るく鮮やかな二色を大きく見せ、深い色と暗い色を小さく添える。トーンをそろえるのではなく、役割に合わせて高低差をつくった。
色相が舞台なら、トーンは照明だ。
同じ赤と青の一族でも、光の当たり方が違えば別の役を演じられる。
明日、記憶の色を一つ着てみる
昔好きだったキャラクター。忘れられないゲーム画面。子どもの頃に集めたお菓子の包み紙。
記憶の中には、もう配色の種がある。
まず二色を選び、上半身と下半身へ大きく分ける。次に、その二色の暗い仲間を小物へ置く。
「派手だから無理」ではなく、どこへ、どれくらい置くかを決める。
色を覚える前に、好きだった色を思い出す。
その記憶は、明日の服をカラフルにする。
COLOR LAB / CLASSIFY → MEASURE
もう少し色の底へ潜る
明るい青と鮮やかな赤が、上半身と下半身で真正面からぶつかる。強いのに、視線は迷わない。
主役・土台・アクセント・余韻は、僕がこの日の配色に置いた役割です。色は記事用の代表色として眺めます。
02 / GUESS
この4色、色相の位置は近いと思う?
この4色の色相位置は広く離れています。それでもまとまって見えた理由は、色相の近さだけではありません。下の図で、面積・強さ・配置まで見てみましょう。
03 / HUE
24色相で見る、色相の位置関係
PCCSの24色相を、色の順番と4色の距離で眺めます。近似候補の4色だけが光ります。
PCCS 24色相の番号・略記・色名を全部見る
- 1pR紫みの赤
- 2R赤
- 3yR黄みの赤
- 4rO赤みのだいだい
- 5Oだいだい
- 6yO黄みのだいだい
- 7rY赤みの黄
- 8Y黄
- 9gY緑みの黄
- 10YG黄緑
- 11yG黄みの緑
- 12G緑
- 13bG青みの緑
- 14BG青緑
- 15BG青緑
- 16gB緑みの青
- 17B青
- 18B青
- 19pB紫みの青
- 20V青紫
- 21bP青みの紫
- 22P紫
- 23rP赤みの紫
- 24RP赤紫
- 青 #2F9FC8 → 16:gB / 近似 b16
- 赤 #C8202F → 2:R / 近似 v2
- 赤紫 #7C2342 → 1:pR / 近似 dp1
- 青緑 #18434B → 15:BG / 近似 dkg15
※4色はsRGB代表色からの近似分類。図の色は正式色票の再現ではありません。
PRIMER / ATTRIBUTES
色相・明度・彩度とは?
色を見るときの、3つのものさし。
- 色相何色?
- 明度どれくらい明るい?
- 彩度どれくらい鮮やか?
04 / TONE
PCCS 12トーン|色の気分が住む星図
トーンは、明度と彩度をまとめて捉えた「色の調子」。
星を選ぶと、正式名と調子がここに現れます。
4色は、同じトーンではありません。僕には、この少しずつ違う調子がコーデのリズムに見えました。
05 / HARMONY
この4色に隠れていた、3つの配色技法
- 中差色相配色×0少し離れた色が、リズムをつくる。
- 対照色相配色×3大きく離れた色が、輪郭を立てる。
- 補色色相配色×1向かい合う色が、互いを光らせる。
近い色のつながりと、遠い色のコントラストが同居する。だから4色でも、まとまりと勢いの両方が生まれました。
6組の判定を詳しく見る
赤と青を大きな面で対照させ、同じ色相族を明度・彩度違いで反復した高彩度コントラスト。4色全体を単一の技法には断定しません。
青 16:gB × 赤 2:R
色相差 10 → 対照色相配色
グリーニッシュブルー/緑みの青 × レッド/赤赤 2:R × 赤紫 1:pR
色相差 1 → 隣接色相
レッド/赤 × パープリッシュレッド/紫みの赤青 16:gB × 青緑 15:BG
色相差 1 → 隣接色相
グリーニッシュブルー/緑みの青 × ブルーグリーン/青緑赤 2:R × 青緑 15:BG
色相差 11 → 補色色相配色
レッド/赤 × ブルーグリーン/青緑青 16:gB × 赤紫 1:pR
色相差 9 → 対照色相配色
グリーニッシュブルー/緑みの青 × パープリッシュレッド/紫みの赤赤紫 1:pR × 青緑 15:BG
色相差 10 → 対照色相配色
パープリッシュレッド/紫みの赤 × ブルーグリーン/青緑配色技法の該当・非該当を見る
- 対照色相配色該当
シャツ16:gBとパンツ2:Rは、近似候補で色相差10です。
- 補色色相配色部分的に該当
パンツ2:Rとバッグ15:BGは色相差11の候補ですが、バッグは暗く面積も小さいため主役の関係ではありません。
- 隣接色相配色複数ペアで該当
パンツ2:Rとネクタイ1:pR、シャツ16:gBとバッグ15:BGは色相差1で、それぞれ赤側と青側をまとめます。
- 色相コントラスト該当
離れた赤と青をどちらも大きな面で見せ、色相差そのものを魅力にしています。
- ドミナントカラー配色非該当
主役の赤と青は色相差10で、同一・類似色相には収まりません。
- ドミナントトーン配色非該当
近似トーンはb・v・dp・dkに分かれています。
色相差の分類は、PCCS 24色相番号上の最短差を使った記事別の監査データです。4色全体が必ず一つの正式技法に一致する、という意味ではありません。赤は小面積のネクタイとして、筆者のスタイリング上のアクセント役割で説明しています。
変換と配色技法の参照:PCCS Color Calc / RIT Munsell Renotation Data / 色彩検定協会 2級出題例
ADVANCED|OKLCH色相角の24分割図と計算値を見る
ADVANCED / OKLCH
OKLCH色相角の24分割図
Palette Junkie独自・OKLCH色相角の24分割図です。PCCSの24色相環ではありません。4色のマーカーは区分へ丸めず、計算したOKLCH色相角の位置に表示しています。
- 青 #2F9FC8 / 227°
- 赤 #C8202F / 24°
- 赤紫 #7C2342 / 3°
- 青緑 #18434B / 212°
セグメントはOKLCH L=0.68 / C=0.14、各中央色相15°刻み、sRGB外はクロマを二分探索で下げて収めています(palette-junkie-oklch-hue-wheel@1.0.0、24区分)。教育用の位置表示であり、PCCS正式色・記事の代表色ではありません。
LEARN / LOOK AGAIN
色相は離れているのに、なぜまとまって見える?
この日の4色は、色相環の中で近くに集まっているわけではありません。青いデニムを広く、緑の帽子を顔まわりに、赤を細いネクタイに置くことで、役割が見えました。
赤は、写真上の小面積と配置から、僕はアクセントとして読みました。これは僕のスタイリング上の解釈で、HEXだけやPCCSの正式技法から自動判定したものではありません。
理由1|面積が同じではない
実測面積ではなく、記事と写真から読む教育用の概念図です。
理由2|色の声量を同じにしない
ここでいう「声量」は、僕が写真とスタイリング上の役割から感じた印象です。青を土台、緑を顔まわり、赤を細い線として、視線の入口をつくりました。
OKLCH L/Cは上級詳細に置き、PCCSの彩度や実物の色とは分けて扱います。
理由3|置く場所が分かれている
- 帽子 — 緑
- デニム — 青
- ネクタイ — 赤
- 髪 — 赤紫
色が別々の場所へ置かれることで視覚的な役割を分けやすくなる、という僕の読みです。
COMPARE / SAME COLORS
色数より、色の役割を見てみよう
A|全部を同じ面積で使った例
4色が同じ声量で競うと、視線の入口が決まりにくくなります。
B|役割に差を付けた例
青を広い土台、緑を主役、赤を小さなアクセント、赤紫を余韻にすると、4色の役割が見えます。
どちらも実際の服装の面積測定ではなく、配色の考え方を比べるための概念図です。detailsを開閉できない環境でも、AとBの説明文で違いを確認できます。
あなたなら、この4色のうち、どの色をいちばん小さく使いますか?
色数を減らすだけでなく、色ごとの役割に差を付ける方法もあります。
ADVANCED|Harmony候補とOKLCH計算を見る
ADVANCED / HARMONY
OKLCH色相距離を観察する
Palette Junkie独自・OKLCH色相距離観察 v1.0。ここで表示する「近い・離れている・反対側に近い」は、OKLCH色相角の差を観察するための独自区分です。PCCSの正式な色相配色分類ではありません。
青 × 赤
大きく離れた色相位置
色相差:約156°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × 赤紫
大きく離れた色相位置
色相差:約136°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照青 × 青緑
近い色相位置
色相差:約16°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照赤 × 赤紫
近い色相位置
色相差:約20°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照赤 × 青緑
反対側に近い色相位置
色相差:約172°/OKLCH Lの差は大きい/PCCS近似分析は上の監査データを参照/補色そのものを保証する判定ではない赤紫 × 青緑
大きく離れた色相位置
色相差:約152°/OKLCH Lの差は穏やか/PCCS近似分析は上の監査データを参照大きく離れた色相位置
candidate青と赤のOKLCH色相差は156°。大きく離れた色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:大きく離れた色相位置として読む/作者の主役色/アクセント色として読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割近い色相位置
candidate青と青緑のOKLCH色相差は16°。近い色相位置として表示しています。
不足:実物の測色値、服上の面積比、照明・素材条件代替候補:近い色相位置として読む/同日の記録として物語を読む計算:確定/実物との一致:未測色/PCCS:記事別近似候補あり/役割:記事上の役割アクセントカラーやドミナントカラーは、面積・配置・素材・本人の意図が揃って初めて検討できます。ここでは候補と不足条件を同時に表示します。
06 / TRY
明日、30秒で自分の服を試すなら
- 赤と青のどちらを上半身に置くか決め、二色を大きな面で分ける。
- 主役の二色を小物でも一度だけ反復し、上下の間へ視線の橋をつくる。
- バッグや靴へ暗い色を置き、鮮やかな面を消さずに重心を下げる。
- 白など高明度の小物を一つだけ加え、顔まわりへ小さな休符をつくる。
色を減らす前に、色の役割を変えてみよう。
TAKEAWAY
今日、持ち帰る3つのこと
- 色の三属性は、色相・明度・彩度。
- トーンは、明度と彩度を複合して捉えた色の調子。
- 4色でも、面積・強さ・置く場所に差をつけるとまとまりやすい。
正確さと出典
無彩色はW / ltGy / mGy / dkGy / Bkの明度段階、トーンは例:p2のように略記号と色相番号で読みます。今回の4色は記事用sRGB 8-bit / D65代表色で、実物測色値や正式色票そのものではありません。
デジタル色値、PCCS上の分類、写真、実物の色は同じものではないため、ここではそれぞれの由来を分けて表示します。
計算は記事用sRGB 8-bit / D65代表色に対して、palette-junkie-color-science@1.0.0で実行します。内部計算値は小数6桁へ丸め、表示ではXYZを6桁、Lab・LCh・OKLCHを3桁、色相を整数へ丸めます。計算日時(calculatedAt)は記事の更新日を固定値として渡し、ビルド時刻で変動させません。LabはBradford順応でD50へ変換し、OKLCHは相対比較用に使います。
| 色 | XYZ D65 | Lab D50 | LCh D50 | OKLCH |
|---|---|---|---|---|
| 青 | 0.239915, 0.295678, 0.590751 | 60.771, -21.478, -30.616 | 60.771, 37.398, 235° | 0.659, 0.114, 227° |
| 赤 | 0.248521, 0.135217, 0.039902 | 44.318, 63.654, 37.926 | 44.318, 74.095, 31° | 0.538, 0.200, 24° |
| 赤紫 | 0.098973, 0.058817, 0.057673 | 29.462, 40.636, 3.480 | 29.462, 40.785, 5° | 0.405, 0.125, 3° |
| 青緑 | 0.036533, 0.047161, 0.073730 | 25.724, -13.253, -9.556 | 25.724, 16.339, 216° | 0.357, 0.049, 212° |
- 色彩検定協会「色彩の基礎LESSON」— 色相・明度・彩度・トーン・PCCSの学習用語
- 日本色彩研究所「PCCSとは」— 24色相とトーンの概念
- CSS Color Module Level 4— 発行主体:W3C / CSS色表現とOKLCHの参照
- Why is the media white point of a display profile always D50?— 発行主体:International Color Consortium(ICC D50) / D50白色点の根拠
- CIE CIEDE2000— 発行主体:CIE / CIEDE2000色差式の根拠
- 色彩検定協会「3級出題例」 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
- 日本色彩研究所「PCCSとは」 — 今回の対象記事のPCCS近似候補・配色技法監査の参照
参照日:2026-08-24(各資料のURLは上記リンク)
- #2F9FC8 — 入力ハッシュ 02a757ae
- #C8202F — 入力ハッシュ 1836d9f7
- #7C2342 — 入力ハッシュ 0d7ecd35
- #18434B — 入力ハッシュ b5291e00
ORIGINAL POST
この日の元投稿
KEEP DIVING



